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「また残してる…」高齢の両親が宅食を食べない本当の理由と、わたしが変えたこと

カップラーメン・バナナ・パンのイラスト
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「また残してる…💦」
高齢の両親が宅食を食べてくれない。
栄養を考えて選んだのに、何がいけなかったんだろう?

宅配弁当をはじめたのに、父も母も、少しずつおかずを残すようになりました。🍱
味が合わない?量が多い?
理由が分からなくて、私も少し疲れてしまって…。

それでもあきらめずに向き合ったら、ある日ふと父がこう言ったんです。
「これ、食べやすいな」

少しずつ、宅食との付き合い方が見えてきました。

この記事では、私が勤務しているデイサービスでの経験や、両親のリアルな反応をもとに、
両親が宅食を残す理由と、我が家でやってよかった工夫をまとめました。
「うちも同じかも…」と感じた方に、なにかヒントになればうれしいです。✨

目次

🍀 【実体験】宅食を始めてみたけれど…両親の本音は?

私の両親はともに80代。持病を抱えつつも、ふたりで協力しながら暮らしています。👵👴

足の悪い母にとって、お米や牛乳などの重たい買い物は、年々つらくなってきました。
シルバーカーや食材宅配の利用も試しましたが、どれも長続きせず…。💦

代わって父が買い物係になったものの、
「好きな物を、好きなだけ買ってきてしまう」ように。
保存のきくレトルト食品やカップ麺、菓子パンが食卓に並び、
空腹時に適当に食べるという日々が続きました。
このままでは、父の肥満も進んでしまうし、健康への影響も心配です。💦

一人娘の私は、できるだけ実家の買い物を手伝ってきましたが、
仕事に家事、育児と重なり、どうしても限界がありました。

—— そこで「宅配弁当を使ってみよう」と、両親と話し合って決めたのです。

ところが、実際に始めてみると…

▶ 👴父の場合
高血圧と肥満があるため、「減塩・ダイエット用の冷凍弁当」を導入しました。
最初は前向きに取り組んでいたものの、「味に飽きてしまった」と、だんだん残すように…。
市販のお弁当やお惣菜の濃い味に慣れていたため、物足りなかったようです。
「無理して食べても意味がない」と思い自由にさせた結果、
またもや揚げ物・カップ麺・パン中心の偏った食生活に逆戻りしてしまいました。💦

▶ 👵母の場合
母は脚以外は健康です。父に合わせて宅配弁当を始めましたが、
「お金がもったいない」「自分で作る味が恋しい」と、すぐにやめてしまいました。
その後はまた、パン・バナナ・おやつ中心の偏った食生活へ…。💦

🍀“食べない理由”はいろいろある

宅配弁当を「食べてくれない」――。
そんな時、つい「口に合わなかったのかな?」と思いがちですが、
理由は単純な「好み」だけではないことが多いです。

私が働くデイサービスでも、
お弁当をぺろりと完食する方もいれば、ほとんど手をつけない方もいます。
でも、その裏にはそれぞれの“事情”があるのだと感じています。

例えば、こんなケースがあります:

🌀 食欲がわかない(運動不足や活動量の低下)

🦷 噛みにくい・飲み込みにくい(歯の不調や嚥下機能の低下)

💊 薬の影響で味が変に感じる

⏰ 食事の量や時間が合わない(食べるタイミングのズレ)

😕 献立が似ていて飽きてしまった

こういった複数の要因が絡んで、食が進まないことも多いのです。

だからこそ、「残してる=嫌いだから」と決めつけずに、
“なぜ食べられなかったのか”を探ることが大切。

小さな工夫や調整で、また食べられるようになるかもしれません✨

🍀我が家が工夫したこと

我が家でも、「なぜ食べなくなったのか?」を一緒に考えながら、いくつか工夫をしてみました。

▶ 👴父への対応

いきなり毎日「減塩タイプ」の食事に切り替えたことで、どうやら味が物足りなくなっていたようです。
それまで慣れ親しんできた“しっかり味”のレトルトやカップ麺とのギャップが大きかったのでしょう。

とはいえ、また以前の偏った食生活に戻るのは避けたい…。
そこで健康志向の高い父には、「これは体のためだよ」と何度も丁寧に伝え、週2〜3回からスタート。徐々に減塩食の回数を増やしていきました。

また、満腹感や味の満足度が高い常温のお弁当に変えたことで、「思ったより美味しいな」と感じてくれたようです。
今では「今までの味付けが濃すぎたのかもな」と、自分から進んで減塩食を選ぶようになりました✨


▶ 👵母への対応

母は血圧も正常で、もともと減塩食は必要なかったのですが、父に合わせて同じものを食べていたため、満足できなかったようです。

そこで母には通常の一般食を選び、「温かくて、やわらかい」など食感の心地よさにもこだわって、常温のお弁当に変更しました。

また、「料理ができないことがストレスにならないように」と、夜ごはんは母が無理なく作れるよう環境を整え、昼だけ宅食にしてバランスをとる方法に切り替えました。
さらに、時々は私と外食に出かけるなど、「食べる楽しみ」も忘れないように工夫しました。

その結果、お昼は宅配弁当を完食、夜は自分で料理というリズムが整い、家事の負担が減ったうえに、安心感と満足感が生まれたようです。

「それぞれに合った対応を考える」ことが、宅食を長く続けるコツなのかもしれません😊

🍀 実際に食べてみた感想:「そこそこ美味しい」が大事

我が家では、いくつかの宅配弁当を試してみました。私自身も一緒に試食しています。🍱
率直な感想として、多くの宅食は「ちゃんと美味しい」です。特に大手の企業さんは、味も見た目も丁寧で、「さすが、よく研究されているなぁ」と感じました。

ただ、味と価格はある程度比例する印象があります。
「すごく美味しい!」と感じるお弁当は、たいてい値段も高めで、カロリーもやや高め。
もちろん、両親が喜んで食べてくれるのは嬉しいことですが、毎日となると負担が大きくなってしまいます。

私は宅配弁当の利用って、学校給食に少し似ているなと思うんです。
ときには苦手な食材があったり、今日は大好物だったり。
でも、毎日いろんな食材を取り入れて、栄養バランスを考えて、価格も抑えてある。
高齢者向けの宅食も、そんな「日々の生活に寄り添った食事」であってほしいなと思います。

「絶品ではないけど、悪くない」「そこそこ美味しい」
── そんなお弁当こそ、無理なく続けられる鍵なのかもしれません😊

🍀「我が家に合う」ことが何より大事

「美味しくて、健康によくて、お値段も安い」──そんな完璧なお弁当があれば理想的ですが、現実にはなかなか難しいもの。
それよりも大切なのは、「我が家の生活リズムや好み、健康状態に合っているか」という視点です。

食事は、“続けられること”が何よりの栄養管理になります。
味だけで選んでも、健康面だけを重視しても、価格だけで決めても、どこかで無理が出て続きにくくなってしまいます。
だからこそ、少しずつ試しながら、「我が家に合ったやり方」を見つけていくことが大切です。

▼あわせて読みたい過去記事
宅配弁当を比較する際の8つのチェックポイントをご紹介しています:
「味や見た目」「配達頻度」「料金・送料」「栄養バランス」「保存方法」「容器の回収」「見守りサービス」「軽食や飲み物の有無」など……
親が何を一番大切にしたいかを軸に選ぶと、ぐっと選びやすくなります。
\ よかったらこちらの記事もご参考にどうぞ /

そして、いくつかの宅食を実際に試してみながら、
70点くらいでちょうどいい」くらいの柔らかい気持ちで始めてみるのが、続けるコツかもしれません😊

🌳まとめ:まずは“食べない理由”を知ることから

親が宅食を食べてくれない理由は、単純な「味の好み」だけではありません。
味に飽きた、コストが気になる、自分で作った料理の味が恋しい、噛みにくい・飲み込みにくい、薬の影響、食欲がわかない…など、さまざまな要因が絡み合っていることが多いのです。

大切なのは、「食べてくれない理由」を決めつけないこと
背景にある事情を探ることで、自然とその人に合った対処法が見えてくるはずです。

味・見た目・量・温度・タイミング──どれも大切な要素ですが、
毎日続けるためには「絶品じゃないけど悪くない」「そこそこ美味しい」くらいのバランスが、案外ちょうどいいのかもしれません。

「家族の生活リズム、好み、健康状態に合っているか」という視点で考えてみると、宅食はもっと続けやすくなります。
我が家のように、話し合いと試行錯誤を重ねていく中で、「ちょうどいい宅配弁当」は、きっと見つかります。

この記事が、あなたやご家族の宅食選びのヒントになれば嬉しいです🍱✨

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